Suicaで得する! JRE POINTの仕組みと登録について

2019-10-08

JR東日本が発行する電子マネーSuica(スイカ)。

Suicaをスマホに登録するサービス モバイルSuica。

それらが対象のポイントサービス JRE PPOINT(ジェイアールイー・ポイント)

この3つは利用価値が非常に高いサービスですが、仕組みが複雑です。

 

 

はっきりいって、数多くあるキャッシュレス決済の中で、「最も難易度が高い」といっても過言ではありません。

なぜなら、それらをお得に使うには、Suica、スマホ、クレジットカードの3つを使う必要があるからです。

 

正直、オフィシャルサイトを見ても、やり方が色々あり過ぎて「まず何から手をつければいいのか」よくわかりません。

そこでこの記事では、私自身の利用をもとに、簡単な利用法から、最大限お得になる活用術まで、できるだけ簡単にご説明いたします。

 

 

最初に結論から

最初に、Suicaをお得に利用する結論を申しますと、「モバイルSuica(スマホに搭載するSuica)を用意して、それをJREポイントサービスに登録して利用する」というのが鉄板になります。

これをやれば、仮に定期券購入とSuicaチャージを利用している人の場合、少なくとも2%(仮に10万円の利用なら2,000円)は戻ってきます。

これに加え、クレジットカードのポイントも貯められます

 

ただ、いきなりモバイルSuicaだのJREポイントだの言われても多くの人は混乱すると思います。

ですので、これから順を追って説明させていただきます。

 

 

まずはJRE POINTを理解する

Suicaのポイントサービスは現在、JRE POINT(以下JREポイント)に統合されています。

ですので、まずはJREポイントの仕組みを理解しましょう。

 

 

JREポイントは、以下の利用でポイントが貯まります。

  • Suicaを利用した乗車(JR東日本区間のみ。他社区間の乗車はポイント対象外)
  • モバイルSuica定期券の購入(他社区間もポイント対象
  • Suicaを利用した駅の売店・駅ビルでの買い物(自販機含む)(イトーヨーカドー等、駅以外でも貯まる店があります)
  • Suicaグリーン券の購入

 

このように↓、駅の自販機でもJRE ポイントが貯まっています。

 

 

Suicaの利用定期券の購入でポイントが貯まるというのは革命的です(この制度は2019年10月1日から始まりました)。

Suicaを日常的に利用している人、JR東日本区間を含む定期券を利用している人は、JREポイントに登録しないと凄くもったいないです。

 

 

また、Suicaでのキャッシュレス・ポイント還元事業(政府が行っている中小企業5%・チェーン店2%の還元策)も、JREポイントで還元されます。

 

JREポイントはSuicaをただ利用するだけでは貯まりません

利用しているSuicaを JRE POINT WEBサイトに登録する必要があります。

 

 

JRE POINT WEBサイトに登録できるSuica

JRE POINT WEBサイト公式 https://www.jrepoint.jp/

 

JRE POINT WEBサイトに登録できるのは、無記名Suica以外のSuicaです。

具体的には、Suica定期券や、Suica機能付きのクレジットカードやキャッシュカードやデビッドカード、そしてモバイルSuicaです。

左:クレジットカード一体型のSuica、定期券Suica
中央:ビックカメラのクレジットカード一体型Suica、みずほ銀行のキャッシュカード一体型Suica
右:iphone7に搭載したモバイルSuica

 

これらのSuicaをJRE POINT WEBサイトに登録すれば、登録済のSuicaの利用でJREポイントが受け取れます。

 

こちらが↓実際に登録後の管理画面になります。

なお、JRE POINT WEBサイトには1つのIDでSuicaを20件まで登録できます(ただし、モバイルSuicaは1つだけ。変更は可能です)。

ですので、「まずは手元にあるSuicaで試しに登録してみる」というのもアリです。

 

 

なお、無記名Suicaでも「モバイルSuicaに登録」する事で、JRE POINT WEBサイトに登録する事が可能です(詳しくは後述します)。

無記名Suica

 

 

また、Suicaが無い状態でも「JRE POINTカード」(駅ビルのポイントカード)を使った登録や、全く何もない状態でも、登録は可能です。

 

 

JRE POINT WEBサイトに登録する前に考慮する事

JRE POINT WEBサイトへの登録は下記のオフィシャルサイトからできます。

具体的な登録手順も同サイトをご参照ください。

https://www.jrepoint.jp/

 

 

 

ただし、登録する前に一つ考慮しておくべき事があります。

それは、JREポイントは「カード型Suicaではあまりポイントが貯まらない」という事です。

以下の表をご覧ください。

利用サービス

カード型Suica

モバイルSuica

乗車・グリーン券購入
(JR東日本区間内のみポイント対象)

200円ごとに1JREポイント(=1円)
(還元率0.5%

50円ごとに1 JREポイント
(還元率2.0%
モバイルSuica定期券の購入
他社区間もポイント対象

対象外

50円で1 JREポイント
(還元率2.0%

 

乗車でのポイントは「JR東日本区間内のみ」ポイント付与の対象ですが、定期券の場合は「私鉄などの他社の区間も」ポイント付与の対象です。

また、定期券はカード型ではポイントが付かず、スマホに搭載する「モバイルSuicaでの定期券購入のみ」ポイント付与の対象となります。

 

上の表から、Suicaで乗車する機会が多い方や、定期券を購入する方は、モバイルSuicaを利用した方が断然お得だという事がわかります。

 

ただし、モバイルSuicaの利用には基本的にスマホとクレジットカードが必要です。

これらに苦手意識がある人は、ひとまずカード型Suicaを登録・利用して、様子を見るのもOKだと思います。

これだけでもSuicaの乗車でJREポイントが貯まりますし、キャッシュレス還元を受け取る事ができます。

ちなみに、貯まったJREポイントは、JRE POINT WEBサイトからスイカに変更するなどして使用できます。

 

 

JRE POINTをより多く貯めたい方や、高額の定期券を購入予定の方は、モバイルSuicaの仕組みを理解してからJRE POINT WEBサイトに登録しても遅くはありません。

 

モバイルSuicaとは何か?というお話はコチラ↓の記事でさせていただきます。