【徹底比較】JCB THE CLASS(ザ・クラス) vs ダイナースクラブカード/ダイナースプレミアカード
私は、JCBの最上級カード JCB THE CLASS(ザ・クラス)をメインカードとして使っています。
ザ・クラスは、私のような一般人でも無理なく入手でき、「お得とリッチの両立」という面では最高のカードだと思っています。
とはいえ、近年はコスパのよいブラックカードやプラチナカードが増えており、ザ・クラスが最高とは言い切れなくなっています。
そこで今回は、ハイステータスな人のみが手にするカードブランド、ダイナースクラブのダイナースクラブカード、ダイナースクラブプレミアムカードと比較します。
もくじ
ダイナースクラブはクレジットカードの元祖
まず最初に、ダイナースクラブについて簡単にご紹介します。
ダイナースクラブは1950年にアメリカで誕生した、世界で最初のクレジットカードです。
その起源は、裕福な人の「レストランのツケ払い」です。
そのこともあり、ダイナースクラブは ”食事” に関する優待が特に充実していると言われています。
企業の役員や医師、弁護士など、ハイステータスな人向けにサービスが作られており、「持っているだけでステータスとなるカード」といえます。
ダイナースクラブプレミアムのインビテーションのハードルは?
ダイナースクラブプレミアムは自分で申し込む事が出来ず、インビテーション制 (招待制) となっています。
しかし、ダイナースクラブ保有者にとってはそれほど厳しい判定ではないらしく、ある程度の利用実績を1年以上積めば、「電話で突撃しても発行される事がある」と言われています。
また、年会費も同額(13万円)のアメックス・プラチナカードが申し込み可能になった事を踏まえると、ダイナースクラブプレミアムも希少性を売りにしたカードではないと思われます。
どれが良いか。先に結論から
ザ・クラスとダイナースクラブカード、ダイナースクラブプレミアムカード、どれを選ぶべきか先に簡単に結論を申し上げます。
ダイナースクラブプレミアムを選択すべき人
前提として、高額な年会費(税抜き130,000円)を負担に感じない人
- ポイントをマイルに交換したい人
- ダイナースクラブのカードを所持する事に満足を感じる人
- ダイナースクラブ独自のVIP向けパーティー・イベントなどに興味がある人
以上に当てはまらない場合、コスパの面ではザ・クラスの方が優れています。
特に、海外に行く機会が少ない人は、ダイナースクラブは持て余す可能性が高いです。
また、マイル交換がメインでしたら、航空会社と提携したダイナースカードの方がお得です。
(マイルについてはセゾンプラチナ・ビジネスアメックスという選択肢もあります)
基本スペックを比較
基本スペックの比較を、以下の表にまとめました。
優れている部分は赤文字、劣っている部分は青文字にしています。
ザ・クラス |
ダイナースクラブカード |
ダイナースクラブプレミアムカード |
|
年会費 | 50,000円+消費税 | 22,000円+消費税 | 130,000円+消費税 |
カードブランド | JCB | ダイナースクラブ | ダイナースクラブ |
家族カード | 無料。8枚まで発行可能。 | 5,000円+消費税 | 無料 |
ETCカード | 無料 | 無料 | 無料 |
利用限度額 | 350万~500万円 | 一律の限度額は無く、個人毎に決定 | 一律の限度額は無く、個人毎に決定 |
取得方法 | インビテーション | 申込 | インビテーション |
還元率(基本の還元率) | 0.5%(前年の利用実績に応じて最高0.85%) | 100円で1ポイント 0.3%(利用額の支払いに充当) 0.4%(アマゾンギフト券) ※マイルには1ポイント=1マイルで交換可能 |
100円で1.5ポイント(国内利用の場合) 0.75%(利用額の支払いに充当) 0.6%(アマゾンギフト券) ※マイルには1ポイント=1マイルで交換可能 |
ポイントの有効期限 | 5年間 | 無期限 | 無期限 |
コンシェルジュデスク | ザ・クラス専用(24時間365日) | 無し | 専用コンシェルジュサービス(24時間365日) |
カードに搭載可能な電子マネー | クイックペイ | 無し | 無し |
チャージでポイントが付くプリペイド型電子マネー | 無し | SMART ICOCA | SMART ICOCA |
プライオリティ・パス |
プレステージ会員 本人含む2名まで無料。3名以上は1名につき2,000円(税抜) |
無し |
プレステージ会員 本人含む2名まで無料。3名以上は1名につき32USドル |
ザ・クラスは家族カードを8枚も発行できるのが特徴です。
一方、ダイナースカードのポイント還元率は、プレミアムカードになると1.5倍になります。
マイルとの交換レートが高いので、マイルに交換するのがお得です。
また、電子マネー SMART ICOCA(スマート・イコカ) のチャージでもポイントが貯まるのも、地味ですがダイナースクラブカードの強みです。
SMART ICOCAへのクレジットチャージはイコカのエリア(JR西日本エリア)でしか出来ませんが、生活圏がそのエリアの方で鉄道利用が多い人によっては、さらに恩恵があります。
ダイナースクラブ・コンパニオンカード
2019年7月より、ダイナースクラブカードの会員には MasterCardのプラチナグレードの特典を備えた「TRUST CLUB プラチナマスターカード」が無料で付帯されます(本会員・家族会員各1枚)。
プレミアムカード会員の場合は最上位の特典を備えた「TRUST CLUB ワールドエリートカード」が無料で付帯されます(本会員・家族会員各1枚)。
これにより、ダイナースクラブの優待に加え、コンパニオンカード(MasterCard)の優待も利用できます。
また、「使えない店が結構ある」というダイナースクラブの欠点を、マスターカード対応のコンパニオンカードで補うことができます。
しかし、コンパニオンカードは、獲得ポイントが通常カードの半分(200円で1ポイント)になってしまう点に注意が必要です。
ダイナースクラブのポイント制度
通常は100円の利用毎に1ポイントのダイナース リワードポイントが付与されます。
利用毎に計算され、100円未満は切り捨てとなる為、少額の決済では切捨てによるポイントロスが多くなります。
また、一部の支払先(公共料金や保険料、電話代、車両など)は還元率が半分(200円で1ポイント)となってしまいます。
ポイント利用時の還元率は以下のようになっています。
- 利用代金に充当 1ポイント=0.3円(還元率0.3%)
- 商品券(アマゾンギフト券等)に交換 1ポイント=0.4円前後(還元率約0.4%)
- マイルに交換 1ポイント=1マイル
※プレミアムカードの場合、還元率は1.5倍になります
上記を比べるとわかりますが、マイルに交換するのが圧倒的にお得です。
マイルの交換先は5社(ANA、ユナイテッド航空、デルタ航空、大韓航空、アリタリア・イタリア航空)が選べるのも強みです。
しかし、マイル交換のプログラムには年間参加料6,000円(税抜)が別途かかります。
※プレミアムカードには参加料はかかりません
また、マイル移行には年間あたりの上限があるので、注意が必要です。
付帯保険の比較
ザ・クラス |
ダイナースクラブカード |
ダイナースクラブプレミアムカード |
|
国内旅行保険 |
条件:自動付帯 傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円 乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 |
条件:利用付帯 傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円 |
条件:自動付帯 傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円 ※本会員・家族会員以外の家族も含まれる |
海外旅行保険 |
条件:自動付帯 傷害治療 最高1,000万円 |
条件:自動付帯(カッコ内は利用付帯の場合) 傷害治療 最高300万円 |
条件:自動付帯 傷害治療 最高1,000万円 |
携行品損害 最高100万円(年間100万円まで、免責1事故3,000円) | 携行品損害 最高50万円 | 携行品損害 最高100万円(免責1事故3,000円) | |
死亡・後遺障害 最高1億円 | 死亡・後遺障害 最高5,000万円(最高1億円) | 死亡・後遺障害 最高1億円 | |
賠償責任 最高1億円 | 賠償責任 最高1億円 | 賠償責任 最高1億円 | |
疾病治療 最高1,000万円 | 疾病治療 最高300万円 | 疾病治療 最高1,000万円 | |
救援者費用 最高1,000万円 | 救援者費用 最高300万円 | 救援者費用 最高500万円 | |
海外家族特約(障害死亡・後遺障害) 最高1,000万円 | 家族特約無し | 海外家族特約(障害死亡・後遺障害) 最高1,000万円 | |
乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 | なし | 乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 | |
ショッピング保険等 |
年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から90日間補償) ゴルファー保険 |
年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から90日間補償) |
年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から90日間補償) 外貨盗難補償保険(最高10万円分) キャンセルプロテクション(本カードの決済で申し込んだイベントやサービスのキャンセル費用の補償) ゴルファー保険 交通事故傷害保険(家族も含まれる、最高1億円) |
その他の特典
ザ・クラス
- メンバーズセレクション(2万~2万5千円相当の選べるギフト)
- ディズニーリゾートやUSJ等での特典
- グルメベネフィット(高級レストランでの食事同伴1名分無料、要予約、回数制限有り)など
ダイナースクラブ(赤色はプレミアムのみの特典)
- 手荷物無料配送や海外トラベルデスク、空港送迎タクシーサービスなど
- ごひいき予約(優良飲食店のキャンセル席の提供)
- プレミアム エグゼクティブ ダイニング(高級レストランでの食事1名分または2名分が無料。プレミアムカード会員のみ利用可能なレストランも有)
- バースデーギフトプレゼントなど
まとめ:お得度ではザ・クラス。ステータスやマイル目的ならダイナースプレミアム
これまでご覧いただいたとおり、数字の面ではザ・クラスはダイナースプレミアムに劣らない部分も多くあります(特に付帯保険など)。
その為、コスパ面ではザ・クラスに軍配が上がります。
東京ディズニーリゾートをはじめとした国内での特典が充実しているのもザ・クラスの優位点です。
一方、海外に出かける機会が多い人、カードでマイルを貯めたい人は、ダイナース・クラブ・プレミアムの方がお得になる可能性が高いです。
さらに、コンパニオンカードの登場により、ポイント還元率は減るものの「ダイナースは比較的使えない店舗が多い」というデメリットが無くなり、さらにはマスターカードの優待特典も得られるようになりました。
ちなみに、ノーマルのダイナースクラブカードは、ザ・クラスと比較すると、すべての面で中途半端と言えます。
ザ・クラスの方が特典が豪華でありながら、年会費や還元率の面でも高コスパです。
ダイナースプレミアムのインビテーションを目指す予定が無いのならば、ダイナースクラブカードは選択肢に上がらないでしょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
カード取得のご参考になれましたら幸いですm(_ _)m
ちなみに、JCB ザ・クラスについて詳しくは、以下の記事に書いています。