【徹底比較】JCB THE CLASS(ザ・クラス) vs 三井住友プラチナカード

2019-09-25

私は、JCBの最上級カード JCB THE CLASS(ザ・クラス)をメインカードとして使っています。

 

ザ・クラスは、私のような一般人でも無理なく入手でき、「お得とリッチの両立」という面では最高のカードだと思っています。

とはいえ、近年はコスパのよいブラックカードやプラチナカードが増えており、ザ・クラスが最高とは言い切れなくなっています。

 

そこで今回は、JCBのライバルといえる「三井住友プラチナカード」と徹底的に比較したいと思います。

 

 

三井住友カードとは

最初に、三井住友カードの特徴を簡単にご紹介します。

 

日本で初めてVISAカードを発行したのが三井住友カード株式会社で、そのプロパーカードが三井住友カードです。

近年ではVISAだけでなく、MasterCardや中国の銀聯(ぎんれん)カードとも提携したサービスを提供しており、利便性に磨きがかかっています。

 

日本では「VISAといったら三井住友カード」というくらい高い認知度を誇り、上品な券面とともに「ステータス」を感じる人は少なくありません。

 

そんな三井住友カードの最上級グレードのカードが、三井住友プラチナカードになります。

 

 

三井住友プラチナカードの特徴

申込が可能に

以前は、三井住友プラチナカードはインビテーション(招待) でしか入手できませんでしたが、現在は申し込みが可能です。

オフィシャルページでの申し込みの条件は以下のようになっています。

原則として、満30歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方

https://www.smbc-card.com/nyukai/platinum/proper/index.jsp

また、年収の条件はそれほど高くないようで、年収400万円代の方でも審査に通過しているケースがあるようです。

 

様々な選択肢

国際カードブランドはVISAとMasterCardの2種類が選べます。

しかも、年会費に追加5,000円(税抜) 払えば、VISAとMasterCardの両方が発行できます

 

さらに、券面のデザインは黒×白と、黒×金の2種類から選べます。

 

 

中国で便利な銀聯カードが無料で発行可能

中国発のカードブランド「銀聯」(Union Pay) は、世界1位となる60億枚以上の発行枚数を誇り、いまや国際ブランドの1角を担う存在です。

そんな銀聯カードが、発行手数料・年会費無料で追加発行できます。

 

 

意外に還元率は高い

基本のポイント還元率は0.5%で、ザ・クラスと同等です。

しかし、ポイントプログラムにより還元率を最大1.8%まで高める事ができます。

 

年間利用金額によってポイント獲得率アップ

下の表のように、前年の利用額によってポイント獲得率がアップします。

年間利用金額 ステージ アップ率
50万円以上 V1 1.2倍(還元率0.6%)
100万円以上 V2 1.3倍(0.65%)
300万円以上

V3

1.6倍(0.8%)

300万円以上の利用で、還元率0.8%となります。

ただ、ザ・クラスの場合は100万円以上で0.8%になるので、それに比べるとアップ率は低いといえます。

しかし、三井住友プラチナカードには、さらに還元率を上げる特典があります。

 

VJAギフトカードのプレゼント

半年間の利用額が50万円を超えると、利用金額の0.5%相当の「VJAギフトカード」がもらえます。

これは、3万円を上限に年に2度貰えます(半年間300万円の利用2回で、上限の3万円になります)。

これを加味すると、還元率は+0.5%となります。

 

リボ払いの設定で還元率0.5%アップ

三井住友カードのリボ払い「マイ・ペイすリボ」に登録し、手数料が発生した場合は、利用分1,000円に対して1ポイント(5円相当)のボーナスポイントが獲得できます。

手数料の発生が条件ですので、ヘタするとボーナスポイントよりも手数料が上回ってしまいますが、上手く調整できるならば還元率はさらに0.5%上乗せできます。

 

 

お得さよりもプレミアムな体験重視

三井住友プラチナカードの優待も、ザ・クラスと同様に「プレミアムな体験」が充実しています。

宿泊や高級レストランでの優待の他、ゴルフの優待、宝塚歌劇のSS席を会員向けにキープ、ワインコンシェルジュというサービスがあったりと、人によってはプライスレスな価値を感じると思います。 

 

 

どちらが良いか。先に結論から

ザ・クラスと三井住友プラチナカード、どちらが良いか結論から申しますと、以下のとおりになります。

三井住友プラチナカードにした方が良い人

  • VISAやMasterCard、銀聯ブランドのカードが欲しい人
  • 高還元率にこだわる人
  • インビテーションを待たずに申し込みたい人
  • ザ・クラスのディズニー系の優待やメンバーズセレクションに興味がない人
  • 三井住友銀行をよく利用する人(ATM手数料が無料になる等のサービスがあります)
  • プライオリティパスが無くても良い人

 

以上に当てはまらなければ、ザ・クラスの方がコスパも補償内容も優位と考えられます。

なぜなら、ザ・クラスのメンバーズセレクションは2~2万5千円相当のギフト、一方の三井住友プラチナカードのメンバーズセレクションは1万円未満相当のギフトとなっており、それを加味するとJCBの方が年会費が断然割安になるからです。

 

とはいえ、三井住友プラチナカードも宝塚歌劇などの独自のサービスを多数用意しており、人によっては三井住友プラチナカードの方にメリットを感じるでしょう。

 

以上の結論に至った理由は、以下で細かくご説明します。

 

 

基本スペックを比較

基本スペックの比較を、以下の表にまとめました。

優れている部分は赤文字、劣っている部分は青文字しています。

  ザ・クラス

三井住友プラチナカード

年会費 50,000円+消費税

50,000円+消費税

(カードの利用明細をWEB明細にして年6回以上の明細発行があると年会費1,000円引き)

カードブランド JCB

VISA、MasterCard
(年会費5,000円+消費税を追加で2枚持ち可能)

※無料で銀聯カードも追加可能

家族カード 無料。8枚まで発行可能。 無料
ETCカード 無料 無料
利用限度額 350万~500万円

300万円~

取得方法 インビテーション 申込
還元率(基本の還元率) 0.5%(前年の利用実績に応じて最高0.85%)

0.5%(ボーナスポイントを加味すると最高1.3%

リボ払いでリボ手数料がかかると還元率さらに+0.5%

ポイント有効期限 5年間 4年間
コンシェルジュデスク ザ・クラス専用コンシェルジュサービス(24時間365日) プラチナ・コンシェルジュ(24時間365日対応)
カードに搭載可能な電子マネー クイックペイ

iD

チャージでポイントが付くプリペイド式電子マネー 無し

無し

プライオリティ・パス 本人含む2名まで無料。3名以上は1名につき2,000円(税抜)

本人のみ無料。同伴者は1名につき32USドル

(メンバーセレクションで選択する必要有)

 

 

付帯保険の比較

  ザ・クラス

三井住友プラチナカード

国内旅行保険

条件:自動付帯

傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円

継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円

条件:自動付帯

傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円

継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円

海外旅行保険

条件:自動付帯

傷害治療 最高1,000万円

条件:自動付帯

傷害治療 最高500万円

携行品損害 最高100万円(年間100万円まで、免責1事故3,000円)

携行品損害 最高100万円(免責1事故3,000円)

死亡・後遺障害 最高1億円 死亡・後遺障害 最高1億円
賠償責任 最高1億円 賠償責任 最高1億円
疾病治療 最高1,000万円 疾病治療 最高500万円
救援者費用 最高1,000万円 救援者費用 最高1,000万円
海外家族特約(障害死亡・後遺障害) 最高1,000万円 海外家族特約(障害死亡・後遺障害) 最高1,000万円
乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・搭乗不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・搭乗不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円
ショッピング保険等

年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から90日間補償)

ゴルファー保険

年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から200日間補償

保険内容は全般的にザ・クラスが勝っていますが、三井住友プラチナカードのショッピング保険「200日間補償」は他に例を見ない、非常に心強い保険です。

 

 

その他の特典

ザ・クラス

  • メンバーズセレクション(2万~2万5千円相当の選べるギフト)
  • ディズニーリゾートやUSJ等での特典
  • グルメベネフィット(高級レストランでの食事同伴1名分無料、要予約、回数制限有り)やダイニング30(高級レストラン30%引き)
  • 京都にある専用ラウンジなど

 

三井住友プラチナカード

  • 東京・名古屋にある専用ラウンジ
  • メンバーズセレクション(プライオリティパスや名医によるセカンドオピニオンサービス、ギフトなど1万円未満相当)
  • 宝塚歌劇やUSJでの優待など
  • プラチナグルメクーポン(高級レストランでの同伴1名無料)
  • 2種類のデザインから選べる
  • 券面の裏側に顔写真入りのカードが作成可能

 

 

まとめ:ザ・クラスの方が高コスパだが、三井住友プラチナカード独自の優待も魅力的

私のイメージは、三井住友カードは良くも悪くも平均的で面白味の薄い(その分安心感があって使いやすい)カードというものでしたが、今回比較してみて、そのイメージは覆されました。

なかなか尖った(他とは違う)優待が用意され、還元率もリボ払いも含めればかなり挑戦的に高める事ができ、面白味のあるカードだと感じました。

仮に最高還元率の1.8%を維持すれば、年間300万円ほど利用すると年会費がチャラになる計算です。
(実際はリボ手数料がかかるので、そううまくはいきませんが)

 

ザ・クラスを目指す場合、三井住友プラチナカードとも比較・検討しておけば、のちのち後悔する事はないと思います。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

カード取得のご参考になれましたら幸いですm(_ _)m

 

 

ちなみに、JCB ザ・クラスについて詳しくは、以下の記事に書いています。もしよければご覧ください。