【徹底比較】JCB THE CLASS(ザ・クラス) vs 三井住友プラチナカード
私は、JCBの最上級カード JCB THE CLASS(ザ・クラス)をメインカードとして使っています。
ザ・クラスは、私のような一般人でも無理なく入手でき、「お得とリッチの両立」という面では最高のカードだと思っています。
とはいえ、近年はコスパのよいブラックカードやプラチナカードが増えており、ザ・クラスが最高とは言い切れなくなっています。
そこで今回は、JCBのライバルといえる「三井住友プラチナカード」と徹底的に比較したいと思います。
もくじ
三井住友カードとは
最初に、三井住友カードの特徴を簡単にご紹介します。
日本で初めてVISAカードを発行したのが三井住友カード株式会社で、そのプロパーカードが三井住友カードです。
近年ではVISAだけでなく、MasterCardや中国の銀聯(ぎんれん)カードとも提携したサービスを提供しており、利便性に磨きがかかっています。
日本では「VISAといったら三井住友カード」というくらい高い認知度を誇り、上品な券面とともに「ステータス」を感じる人は少なくありません。
そんな三井住友カードの最上級グレードのカードが、三井住友プラチナカードになります。
三井住友プラチナカードの特徴
申込が可能に
以前は、三井住友プラチナカードはインビテーション(招待) でしか入手できませんでしたが、現在は申し込みが可能です。
オフィシャルページでの申し込みの条件は以下のようになっています。
原則として、満30歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方
https://www.smbc-card.com/nyukai/platinum/proper/index.jsp
また、年収の条件はそれほど高くないようで、年収400万円代の方でも審査に通過しているケースがあるようです。
様々な選択肢
国際カードブランドはVISAとMasterCardの2種類が選べます。
しかも、年会費に追加5,000円(税抜) 払えば、VISAとMasterCardの両方が発行できます。
さらに、券面のデザインは黒×白と、黒×金の2種類から選べます。
中国で便利な銀聯カードが無料で発行可能
中国発のカードブランド「銀聯」(Union Pay) は、世界1位となる60億枚以上の発行枚数を誇り、いまや国際ブランドの1角を担う存在です。
そんな銀聯カードが、発行手数料・年会費無料で追加発行できます。
意外に還元率は高い
基本のポイント還元率は0.5%で、ザ・クラスと同等です。
しかし、ポイントプログラムにより還元率を最大1.8%まで高める事ができます。
年間利用金額によってポイント獲得率アップ
下の表のように、前年の利用額によってポイント獲得率がアップします。
年間利用金額 | ステージ | アップ率 |
50万円以上 | V1 | 1.2倍(還元率0.6%) |
100万円以上 | V2 | 1.3倍(0.65%) |
300万円以上 |
V3 |
1.6倍(0.8%) |
300万円以上の利用で、還元率0.8%となります。
ただ、ザ・クラスの場合は100万円以上で0.8%になるので、それに比べるとアップ率は低いといえます。
しかし、三井住友プラチナカードには、さらに還元率を上げる特典があります。
VJAギフトカードのプレゼント
半年間の利用額が50万円を超えると、利用金額の0.5%相当の「VJAギフトカード」がもらえます。
これは、3万円を上限に年に2度貰えます(半年間300万円の利用2回で、上限の3万円になります)。
これを加味すると、還元率は+0.5%となります。
リボ払いの設定で還元率0.5%アップ
三井住友カードのリボ払い「マイ・ペイすリボ」に登録し、手数料が発生した場合は、利用分1,000円に対して1ポイント(5円相当)のボーナスポイントが獲得できます。
手数料の発生が条件ですので、ヘタするとボーナスポイントよりも手数料が上回ってしまいますが、上手く調整できるならば還元率はさらに0.5%上乗せできます。
お得さよりもプレミアムな体験重視
三井住友プラチナカードの優待も、ザ・クラスと同様に「プレミアムな体験」が充実しています。
宿泊や高級レストランでの優待の他、ゴルフの優待、宝塚歌劇のSS席を会員向けにキープ、ワインコンシェルジュというサービスがあったりと、人によってはプライスレスな価値を感じると思います。
どちらが良いか。先に結論から
ザ・クラスと三井住友プラチナカード、どちらが良いか結論から申しますと、以下のとおりになります。
三井住友プラチナカードにした方が良い人
- VISAやMasterCard、銀聯ブランドのカードが欲しい人
- 高還元率にこだわる人
- インビテーションを待たずに申し込みたい人
- ザ・クラスのディズニー系の優待やメンバーズセレクションに興味がない人
- 三井住友銀行をよく利用する人(ATM手数料が無料になる等のサービスがあります)
- プライオリティパスが無くても良い人
以上に当てはまらなければ、ザ・クラスの方がコスパも補償内容も優位と考えられます。
なぜなら、ザ・クラスのメンバーズセレクションは2~2万5千円相当のギフト、一方の三井住友プラチナカードのメンバーズセレクションは1万円未満相当のギフトとなっており、それを加味するとJCBの方が年会費が断然割安になるからです。
とはいえ、三井住友プラチナカードも宝塚歌劇などの独自のサービスを多数用意しており、人によっては三井住友プラチナカードの方にメリットを感じるでしょう。
以上の結論に至った理由は、以下で細かくご説明します。
基本スペックを比較
基本スペックの比較を、以下の表にまとめました。
優れている部分は赤文字、劣っている部分は青文字にしています。
ザ・クラス |
三井住友プラチナカード |
|
年会費 | 50,000円+消費税 |
50,000円+消費税 (カードの利用明細をWEB明細にして年6回以上の明細発行があると年会費1,000円引き) |
カードブランド | JCB |
VISA、MasterCard ※無料で銀聯カードも追加可能 |
家族カード | 無料。8枚まで発行可能。 | 無料 |
ETCカード | 無料 | 無料 |
利用限度額 | 350万~500万円 |
300万円~ |
取得方法 | インビテーション | 申込 |
還元率(基本の還元率) | 0.5%(前年の利用実績に応じて最高0.85%) |
0.5%(ボーナスポイントを加味すると最高1.3%) リボ払いでリボ手数料がかかると還元率さらに+0.5% |
ポイント有効期限 | 5年間 | 4年間 |
コンシェルジュデスク | ザ・クラス専用コンシェルジュサービス(24時間365日) | プラチナ・コンシェルジュ(24時間365日対応) |
カードに搭載可能な電子マネー | クイックペイ |
iD |
チャージでポイントが付くプリペイド式電子マネー | 無し |
無し |
プライオリティ・パス | 本人含む2名まで無料。3名以上は1名につき2,000円(税抜) |
本人のみ無料。同伴者は1名につき32USドル (メンバーセレクションで選択する必要有) |
付帯保険の比較
ザ・クラス |
三井住友プラチナカード |
|
国内旅行保険 |
条件:自動付帯 傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円 乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 |
条件:自動付帯 傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円 乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 |
海外旅行保険 |
条件:自動付帯 傷害治療 最高1,000万円 |
条件:自動付帯 傷害治療 最高500万円 |
携行品損害 最高100万円(年間100万円まで、免責1事故3,000円) |
携行品損害 最高100万円(免責1事故3,000円) |
|
死亡・後遺障害 最高1億円 | 死亡・後遺障害 最高1億円 | |
賠償責任 最高1億円 | 賠償責任 最高1億円 | |
疾病治療 最高1,000万円 | 疾病治療 最高500万円 | |
救援者費用 最高1,000万円 | 救援者費用 最高1,000万円 | |
海外家族特約(障害死亡・後遺障害) 最高1,000万円 | 海外家族特約(障害死亡・後遺障害) 最高1,000万円 | |
乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・搭乗不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 | 乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・搭乗不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 | |
ショッピング保険等 |
年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から90日間補償) ゴルファー保険 |
年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から200日間補償) |
保険内容は全般的にザ・クラスが勝っていますが、三井住友プラチナカードのショッピング保険「200日間補償」は他に例を見ない、非常に心強い保険です。
その他の特典
ザ・クラス
- メンバーズセレクション(2万~2万5千円相当の選べるギフト)
- ディズニーリゾートやUSJ等での特典
- グルメベネフィット(高級レストランでの食事同伴1名分無料、要予約、回数制限有り)やダイニング30(高級レストラン30%引き)
- 京都にある専用ラウンジなど
三井住友プラチナカード
- 東京・名古屋にある専用ラウンジ
- メンバーズセレクション(プライオリティパスや名医によるセカンドオピニオンサービス、ギフトなど1万円未満相当)
- 宝塚歌劇やUSJでの優待など
- プラチナグルメクーポン(高級レストランでの同伴1名無料)
- 2種類のデザインから選べる
- 券面の裏側に顔写真入りのカードが作成可能
まとめ:ザ・クラスの方が高コスパだが、三井住友プラチナカード独自の優待も魅力的
私のイメージは、三井住友カードは良くも悪くも平均的で面白味の薄い(その分安心感があって使いやすい)カードというものでしたが、今回比較してみて、そのイメージは覆されました。
なかなか尖った(他とは違う)優待が用意され、還元率もリボ払いも含めればかなり挑戦的に高める事ができ、面白味のあるカードだと感じました。
仮に最高還元率の1.8%を維持すれば、年間300万円ほど利用すると年会費がチャラになる計算です。
(実際はリボ手数料がかかるので、そううまくはいきませんが)
ザ・クラスを目指す場合、三井住友プラチナカードとも比較・検討しておけば、のちのち後悔する事はないと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
カード取得のご参考になれましたら幸いですm(_ _)m
ちなみに、JCB ザ・クラスについて詳しくは、以下の記事に書いています。もしよければご覧ください。