【徹底比較】JCB THE CLASS(ザ・クラス) vs ダイナースクラブカード/ダイナースプレミアカード

2019-09-23

私は、JCBの最上級カード JCB THE CLASS(ザ・クラス)をメインカードとして使っています。

 

ザ・クラスは、私のような一般人でも無理なく入手でき、「お得とリッチの両立」という面では最高のカードだと思っています。

とはいえ、近年はコスパのよいブラックカードやプラチナカードが増えており、ザ・クラスが最高とは言い切れなくなっています。

 

そこで今回は、ハイステータスな人のみが手にするカードブランド、ダイナースクラブのダイナースクラブカードダイナースクラブプレミアムカードと比較します。

 

ダイナースクラブはクレジットカードの元祖

まず最初に、ダイナースクラブについて簡単にご紹介します。

ダイナースクラブは1950年にアメリカで誕生した、世界で最初のクレジットカードです。

その起源は、裕福な人の「レストランのツケ払い」です。

そのこともあり、ダイナースクラブは ”食事” に関する優待が特に充実していると言われています。

 

企業の役員や医師、弁護士など、ハイステータスな人向けにサービスが作られており、「持っているだけでステータスとなるカード」といえます。

 

 

ダイナースクラブプレミアムのインビテーションのハードルは?

ダイナースクラブプレミアムは自分で申し込む事が出来ず、インビテーション制 (招待制) となっています。

しかし、ダイナースクラブ保有者にとってはそれほど厳しい判定ではないらしく、ある程度の利用実績を1年以上積めば、「電話で突撃しても発行される事がある」と言われています。

また、年会費も同額(13万円)のアメックス・プラチナカードが申し込み可能になった事を踏まえると、ダイナースクラブプレミアムも希少性を売りにしたカードではないと思われます。

 

 

どれが良いか。先に結論から

ザ・クラスダイナースクラブカードダイナースクラブプレミアムカード、どれを選ぶべきか先に簡単に結論を申し上げます。

ダイナースクラブプレミアムを選択すべき人

前提として、高額な年会費(税抜き130,000円)を負担に感じない人

  • ポイントをマイルに交換したい人
  • ダイナースクラブのカードを所持する事に満足を感じる人
  • ダイナースクラブ独自のVIP向けパーティー・イベントなどに興味がある人

 

以上に当てはまらない場合、コスパの面ではザ・クラスの方が優れています

特に、海外に行く機会が少ない人は、ダイナースクラブは持て余す可能性が高いです。

 

また、マイル交換がメインでしたら、航空会社と提携したダイナースカードの方がお得です。

 

(マイルについてはセゾンプラチナ・ビジネスアメックスという選択肢もあります)

 

 

基本スペックを比較

基本スペックの比較を、以下の表にまとめました。

優れている部分は赤文字、劣っている部分は青文字しています。

  ザ・クラス

ダイナースクラブカード

ダイナースクラブプレミアムカード

年会費 50,000円+消費税 22,000円+消費税 130,000円+消費税
カードブランド JCB ダイナースクラブ ダイナースクラブ
家族カード 無料。8枚まで発行可能 5,000円+消費税 無料
ETCカード 無料 無料 無料
利用限度額 350万~500万円 一律の限度額は無く、個人毎に決定 一律の限度額は無く、個人毎に決定
取得方法 インビテーション 申込 インビテーション
還元率(基本の還元率) 0.5%(前年の利用実績に応じて最高0.85%) 100円で1ポイント
0.3%(利用額の支払いに充当)
0.4%(アマゾンギフト券)
※マイルには1ポイント=1マイルで交換可能
100円で1.5ポイント(国内利用の場合)
0.75%(利用額の支払いに充当)
0.6%(アマゾンギフト券)
※マイルには1ポイント=1マイルで交換可能
ポイントの有効期限 5年間 無期限 無期限
コンシェルジュデスク ザ・クラス専用(24時間365日) 無し 専用コンシェルジュサービス(24時間365日)
カードに搭載可能な電子マネー クイックペイ 無し 無し
チャージでポイントが付くプリペイド型電子マネー 無し SMART ICOCA SMART ICOCA
プライオリティ・パス

プレステージ会員

本人含む2名まで無料。3名以上は1名につき2,000円(税抜)

無し

プレステージ会員

本人含む2名まで無料。3名以上は1名につき32USドル

 

ザ・クラスは家族カードを8枚も発行できるのが特徴です。

 

一方、ダイナースカードのポイント還元率は、プレミアムカードになると1.5倍になります。

マイルとの交換レートが高いので、マイルに交換するのがお得です。

また、電子マネー SMART ICOCA(スマート・イコカ) のチャージでもポイントが貯まるのも、地味ですがダイナースクラブカードの強みです。

SMART ICOCAへのクレジットチャージはイコカのエリア(JR西日本エリア)でしか出来ませんが、生活圏がそのエリアの方で鉄道利用が多い人によっては、さらに恩恵があります。

 

 

ダイナースクラブ・コンパニオンカード

2019年7月より、ダイナースクラブカードの会員には MasterCardのプラチナグレードの特典を備えた「TRUST CLUB プラチナマスターカード」が無料で付帯されます(本会員・家族会員各1枚)。

プレミアムカード会員の場合は最上位の特典を備えたTRUST CLUB ワールドエリートカード」が無料で付帯されます(本会員・家族会員各1枚)。

これにより、ダイナースクラブの優待に加え、コンパニオンカード(MasterCard)の優待も利用できます。

また、「使えない店が結構ある」というダイナースクラブの欠点を、マスターカード対応のコンパニオンカードで補うことができます。

しかし、コンパニオンカードは、獲得ポイントが通常カードの半分(200円で1ポイント)になってしまう点に注意が必要です。

 

 

ダイナースクラブのポイント制度

通常は100円の利用毎に1ポイントのダイナース リワードポイントが付与されます。

利用毎に計算され、100円未満は切り捨てとなる為、少額の決済では切捨てによるポイントロスが多くなります。

また、一部の支払先(公共料金や保険料、電話代、車両など)は還元率が半分(200円で1ポイント)となってしまいます。

 

ポイント利用時の還元率は以下のようになっています。

  • 利用代金に充当 1ポイント=0.3円(還元率0.3%)
  • 商品券(アマゾンギフト券等)に交換 1ポイント=0.4円前後(還元率約0.4%)
  • マイルに交換 1ポイント=1マイル

※プレミアムカードの場合、還元率は1.5倍になります

 

上記を比べるとわかりますが、マイルに交換するのが圧倒的にお得です。

マイルの交換先は5社(ANA、ユナイテッド航空、デルタ航空、大韓航空、アリタリア・イタリア航空)が選べるのも強みです。

しかし、マイル交換のプログラムには年間参加料6,000円(税抜)が別途かかります。
プレミアムカードには参加料はかかりません

また、マイル移行には年間あたりの上限があるので、注意が必要です。

 

 

付帯保険の比較

  ザ・クラス

ダイナースクラブカード

ダイナースクラブプレミアムカード

国内旅行保険

条件:自動付帯

傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円

乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円

条件:利用付帯

傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円

条件:自動付帯

傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円

※本会員・家族会員以外の家族も含まれる

海外旅行保険

条件:自動付帯

傷害治療 最高1,000万円

条件:自動付帯(カッコ内は利用付帯の場合)

傷害治療 最高300万円

条件:自動付帯

傷害治療 最高1,000万円

  携行品損害 最高100万円(年間100万円まで、免責1事故3,000円) 携行品損害 最高50万円 携行品損害 最高100万円(免責1事故3,000円)
  死亡・後遺障害 最高1億円 死亡・後遺障害 最高5,000万円(最高1億円) 死亡・後遺障害 最高1億円
  賠償責任 最高1億円 賠償責任 最高1億円 賠償責任 最高1億円
  疾病治療 最高1,000万円 疾病治療 最高300万円 疾病治療 最高1,000万円
  救援者費用 最高1,000万円 救援者費用 最高300万円 救援者費用 最高500万円
  海外家族特約(障害死亡・後遺障害) 最高1,000万円  家族特約無し 海外家族特約(障害死亡・後遺障害) 最高1,000万円
  乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 なし 乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円
ショッピング保険等

年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から90日間補償)

ゴルファー保険

年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から90日間補償)

年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から90日間補償)

外貨盗難補償保険(最高10万円分)

キャンセルプロテクション(本カードの決済で申し込んだイベントやサービスのキャンセル費用の補償)

ゴルファー保険

交通事故傷害保険(家族も含まれる、最高1億円)

 

 

その他の特典

ザ・クラス

  • メンバーズセレクション(2万~2万5千円相当の選べるギフト)
  • ディズニーリゾートやUSJ等での特典
  • グルメベネフィット(高級レストランでの食事同伴1名分無料、要予約、回数制限有り)など

ダイナースクラブ(赤色はプレミアムのみの特典)

  • 手荷物無料配送や海外トラベルデスク、空港送迎タクシーサービスなど
  • ごひいき予約(優良飲食店のキャンセル席の提供)
  • プレミアム エグゼクティブ ダイニング(高級レストランでの食事1名分または2名分が無料。プレミアムカード会員のみ利用可能なレストランも有
  • バースデーギフトプレゼントなど

 

 

まとめ:お得度ではザ・クラス。ステータスやマイル目的ならダイナースプレミアム

これまでご覧いただいたとおり、数字の面ではザ・クラスはダイナースプレミアムに劣らない部分も多くあります(特に付帯保険など)。

その為、コスパ面ではザ・クラスに軍配が上がります。

東京ディズニーリゾートをはじめとした国内での特典が充実しているのもザ・クラスの優位点です。

 

一方、海外に出かける機会が多い人、カードでマイルを貯めたい人は、ダイナース・クラブ・プレミアムの方がお得になる可能性が高いです。

さらに、コンパニオンカードの登場により、ポイント還元率は減るものの「ダイナースは比較的使えない店舗が多い」というデメリットが無くなり、さらにはマスターカードの優待特典も得られるようになりました。

 

ちなみに、ノーマルのダイナースクラブカードは、ザ・クラスと比較すると、すべての面で中途半端と言えます。

ザ・クラスの方が特典が豪華でありながら、年会費や還元率の面でも高コスパです。

ダイナースプレミアムのインビテーションを目指す予定が無いのならば、ダイナースクラブカードは選択肢に上がらないでしょう。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

カード取得のご参考になれましたら幸いですm(_ _)m

 

ちなみに、JCB ザ・クラスについて詳しくは、以下の記事に書いています。