【徹底比較】JCB THE CLASS(ザ・クラス) vs セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカンエキスプレスカード
私は、JCBの最上級カード JCB THE CLASS(ザ・クラス)をメインカードとして使っています。
ザ・クラスは、私のような一般人でも無理なく入手でき、「お得とリッチの両立」という面では最高のカードだと思っています。
とはいえ、近年はコスパのよいブラックカードやプラチナカードが増えており、ザ・クラスが最高とは言い切れなくなっています。
そこで今回は、知る人ぞ知るお得なプレミアムカード「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカンエキスプレスカード」(以下、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスと呼びます)と徹底的に比較したいと思います。
もくじ
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスとは
セゾンカードは、株式会社クレディセゾンとアメリカンエキスプレス(アメックス)との提携で発行されているカードです。
アメックスのプロパーのプラチナカードは年会費13万円の超プレミアカードです。
ところが、セゾンとの提携カードであるセゾンプラチナ・アメックスカードの場合、レストラン・宿泊でのプレミアムな優待(ゴールドダイニング等)の多くが省かれているものの、コンシェルジサービスやプライオリティパス、アメックスのオントレ(ホテルやレストランの優待)が付帯して、年会費2万円と格安になっています。
また、セゾンプラチナ・アメックスカードはJALマイル獲得の面で非常に優れたカードとしても知られています(1,000円の利用で10マイル。交換制度の登録費用無料。それとは別に2,000円で1永久不滅ポイントも獲得)。
券面の違いは「BUSINESS」の文字の有無です
優待プログラム「セゾンクラッセ」でマイルの還元率は最高1.375%に!
セゾンクラッセとは、2019年4月から始まったセゾンカード・UCカードの優待サービスです。
クレジットカードの利用などを反映し、スコアが積み上がり、最高ランクの★6になると「永久不滅ポイントの獲得が2倍」になります。
(その他、★5でセゾンプラチナ・アメックス・カードに「申し込み」ができたりと、特典は盛りだくさんです)
★6ランクのポイント2倍が適用されると、ポイント交換でも還元率1.25%、マイルの交換ですと1.375%と、かなりの高還元率カードになります。
セゾンクラッセの登場で、セゾンカードの(特にゴールドやプラチナカードの)優位性が大きく上がりました。
セゾンクラッセについてはコチラ
https://www.saisoncard.co.jp/app/classe/
一般会社員でも申し込み可能なビジネスカード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、”ビジネス”と名前が付いているとおり、セゾンカードの法人・個人事業主向けのプラチナカードとなっています。
しかし、申し込みにあたっては会社の登記簿や決算書の提出は不要で、利用代金の引き落とし口座も、個人名義の口座でOKです。
その為、若干裏技的ですが普通のサラリーマンでも申し込みできるビジネスカードといえます。
また、一般のセゾンプラチナ・アメックスカードは、インビテーション(招待)を待たなければ入手できませんが、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、申し込みが可能です。
普通のセゾンプラチナ・アメックスと、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの違い
普通のセゾンプラチナ・アメックス(ノーマルカード)とビジネスアメックス(ビジネスカード)の主な違いは以下の通りです。
<ビジネスカードのメリット>
- ビジネスカードは申し込みができる(インビテーション不要)
- ビジネスカードは年会費の優遇がある(前年度200万円以上の利用で通常年会費20,000円が10,000円になる)
- ビジネスカードは高額のキャッシング機能(最高300万円)が利用可能
- ビジネスカードにはビジネス向けの優待も有(法人向け顧問弁護士サービスの割引など)
<ビジネスカードのデメリット>
- ポイント付与はノーマルカードが1,000円につき1.5ポイント(7.5円相当)に対しビジネスカードは1ポイント(5円相当)。
(ただし、マイル交換の場合はどちらも同じく1,000円で10マイル) - ビジネスカードには空港での手荷物無料宅配サービスなどが無い
- ビジネスカードにはパルコやロフトでの割引・優待が無い
- ビジネスカードには海外・国内旅行保険の家族特約が無い
ノーマルカードの細かな優待がビジネスカードでは省かれていますが、その代わりにビジネス向けの優待が付いています。
また、ポイント付与率はノーマルカードの方が高く(1.5倍)なっていますが、マイル交換する場合はどちらも同じになります。
(セゾンプラチナカードで最もお得なのはマイルへの交換なので、大多数の人には付与率の違いは関係なくなります)
やはり1番のポイントは年間200万円の利用で年会費が1万円になる点でしょう。
この年会費の優遇が受けられる場合は、ビジネスカード一択となります。
どちらが良いか。先に結論から
ザ・クラスとセゾンプラチナ・ビジネスアメックス、どちらが良いか結論から申しますと、以下のとおりになります。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスにした方が良い人
- JALマイルを貯めたい人
- 法人カードが欲しい人
- 年間200万円以上使用する人
- Suica・ICOCAのチャージでポイントを貯めたい人
- 500万円超の利用限度額が欲しい人
- 格安でコンシェルジュやプライオリティパスのサービスを利用したい人
- 西友・リヴィンなどをよく利用する人
- メンバーズセレクション(会員向けギフト)やディズニー特典などザ・クラスの優待に興味がない人
ザ・クラスにした方が良い人
- プラチナのステータス・優待では満足できない人
- ディズニーやUSJの優待に魅力を感じる人
- グルメベネフィット(高級レストラン1名分無料)やダイニング30(30%引き)を頻繁に利用する人
また、「セゾンクラッセ」のランクを上げていくことに楽しみを感じる人でしたら、セゾンプラチナ・アメックスが良いでしょう。
年間200万円は利用しない、JALマイルを貯めない、という場合、ビジネスではない方のセゾンプラチナ・アメックスかザ・クラスの比較になります。
その場合は、それぞれの細かな優待サービスを比較し、自分のライフスタイルや理想に近いものをチョイスすると良いでしょう。
以上の結論に至った理由は、以下で細かくご説明します。
基本スペックを比較
基本スペックの比較を、以下の表にまとめました。
勝っている部分は赤文字、劣っている部分は青文字にしています。
ザ・クラス | セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | |
年会費 | 50,000円+消費税 |
20,000円+消費税 (年間200万円の利用で次年度は10,000円) |
カードブランド | JCB | AMEX |
家族カード | 無料。8枚まで発行可能。 | 1枚3,000円(追加カード) |
ETCカード | 無料 | 無料 |
利用限度額 | 350万~500万円 |
数十万円~1,000万円以上も可能 ※個人ベースで決められる |
取得方法 | インビテーション | 申込 |
還元率(基本の還元率) | 0.5%(前年の利用実績に応じて最高0.85%) |
0.75%~1.25%(ポイント交換時) マイル交換 1.125%~1.375% ※セゾンクラッセの最高ランクで還元率倍増 |
ポイント有効期限 | 5年間 | 無期限(JALマイルの有効期限は3年間) |
コンシェルジュデスク | ザ・クラス専用コンシェルジュサービス(24時間365日) | JCBプラチナ・コンシェルジュ(24時間365日対応) |
カードに搭載可能な電子マネー | クイックペイ |
無し |
チャージでポイントが付くプリペイド式電子マネー | 無し |
モバイルSuica、SMART ICOCA |
プライオリティ・パス | 本人含む2名まで無料。3名以上は1名につき2,000円(税抜) | 本人のみ無料。同伴者は1名につき2,000円(税抜) |
付帯保険の比較
ザ・クラス | セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | |
国内旅行保険 |
条件:自動付帯 傷害保険(死亡・後遺障害) 最高1億円 乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・登場不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 |
条件:自動付帯 傷害保険(死亡・後遺障害) 最高5,000万円 |
海外旅行保険 |
条件:自動付帯 傷害治療 最高1,000万円 |
条件:自動付帯 傷害治療 最高300万円 |
携行品損害 最高100万円(年間100万円まで、免責1事故3,000円) |
携行品損害 最高50万円(免責1事故3,000円) |
|
死亡・後遺障害 最高1億円 | 死亡・後遺障害 最高1億円 | |
賠償責任 最高1億円 | 賠償責任 最高5,000万円 | |
疾病治療 最高1,000万円 | 疾病治療 最高300万円 | |
救援者費用 最高1,000万円 | 救援者費用 最高300万円 | |
海外家族特約(障害死亡・後遺障害) 最高1,000万円 | なし | |
乗継遅延費用2万円、出向遅延・欠航・搭乗不能費用2万円、寄託手荷物遅延2万円、寄託手荷物紛失4万円 | 乗継遅延費用3万円、出向遅延・欠航・搭乗不能費用3万円、寄託手荷物遅延10万円 | |
ショッピング保険等 |
年間500万円(免責1事故3,000円、購入日から90日間補償) ゴルファー保険 |
年間300万円(免責1事故3,000円、購入日から120日間補償) |
保険内容は全般的にザ・クラスが勝っていますが、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスのショッピング保険「120日間補償」は他ではなかなか見ない、強力な補償です。
その他の特典
ザ・クラス
- メンバーズセレクション(2万~2万5千円相当の選べるギフト)
- ディズニーリゾートやUSJ等での特典
- グルメベネフィット(高級レストランでの食事同伴1名分無料、要予約、回数制限有り)やダイニング30(高級レストラン30%引き)
- 京都にある専用ラウンジなど
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス
- セゾンクラッセのランクに応じた優待
- 全国の西友・リヴィン・サニーで定期的に5%オフ
- コナミスポーツクラブでの優待(法人会員料金)など
まとめ:セゾンクラッセでJALマイル以外でも最強コスパ・高還元率カードに
私個人としては、ザ・クラスは本当にお得なブラックカードだと思っています。
しかし、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの特徴を拾い上げていくと、そのコスパの高さに驚かされました。
JALマイルを貯めない自分としてはスルーしていたのですが、2019年4月から始まったセゾンクラッセの適用で、ポイント還元率も急上昇しました。
さらに、ザ・クラスが対応していないモバイルSuica、SMARTイコカのクレジットチャージでも満額ポイントが貯まるなど、死角がありません。
現状では最強コスパカードの1つと言えるのではないでしょうか。
長い目で見ると、私自身、メインカードをセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスへ移行する可能性もあります。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
カード取得のご参考になれましたら幸いですm(_ _)m
ちなみに、JCB ザ・クラスについて詳しくは、以下の記事に書いています。